地域おこし企業人インタビュー

Q1. 地域おこし企業人(若手・シニア)になったきっかけを教えてください。

私の出身地は香川県東かがわ市で、もともと地元である香川への強い思い入れがありました。入社後6年目で地域おこし企業人の社内公募があり、香川県に貢献したいと思いから、自ら志願して地域おこし企業人(当時は若手企業人)プログラムに参加しました。

Q2.活動内容や活動を通じて感じたことを教えてください。

観光交流課に配属いただき、施設管理業務から新規事業まで、さまざまな業務を担当させていただきました。その中で、「もっとこうしたい」というご提案は、自治体の方からも「行政にはない発想だね」とお褒めいただく機会があり、少しはお役に立てたのかなと思っています。
例えば、新規事業の一つに「高松城跡玉藻公園での和船体験業」という観光コンテンツを創る事業がありました。海に面したお城跡がある高松市。城のお濠はすべて海水で、鯛やフグ等が泳ぐ全国的にも珍しい造りです。そこに、和船を航行させ、船に乗りながら楽しむ水族館のような企画に育てていきました。玉藻公園管理事務所様と一緒に船頭さんの採用から、トークスクリプトの設計、プロモーションなどに取組み、年輩の船頭さんが若い方にも歴史と文化をより魅力的に伝えるための勉強会なども実施しました。また、事業開始後も損益分岐点を超えるための定期的な振り返りや改善も実施しました。 さらに、街が一体となってそのコンテンツを“地域の魅力”として語ってくださるよう、宿泊施設やタクシー協会、観光案内所など、観光客が接点を持つだろう場所に定期的に訪問・情報発信をしました。多くのご協力をいただき、街ぐるみで事業を育てる工夫に繋げられたと感じています。
これは、私自身が企業で広告営業やスタッフ職として運用設計を行ってきた経験からご提供できた動きだったのではないかと思っています。

Q3.実際に地域に暮らしてみた印象を教えてください。

街全体が見えない糸で繋がっている感覚がとても面白いです。何かの行事ひとつをとっても、大都市と比べて、表舞台の人から陰の立役者まで、誰がどんな活動をしているのか、その息づかいを感じられます。自分の仕事・暮らしの中で、街と一体感が得られるのが大きな魅力だと思います。もちろん、食べ物が美味しいとか、人との距離が近いとか、よく耳にする魅力は想像以上ですね。
また、中小企業が多いこともあってか、地域に必要な仕事を自ら作り出す方々や、ユニークな仕事をやっている人との繋がりが増え、生き方・働き方に多様性を感じました。

Q4.今後の目標を教えてください。

今、弊社では「スモールビジネスのみなさんの商業活動をもっと簡単に、自由にするお手伝い」をコンセプトに業務支援サービスにも力を入れています。そのツールを活用して、中小企業がより商売を楽しめるお手伝いをしたいと思っています。今は、このツールを観光地にご案内し、お客様が周辺エリアを散策し、楽しむ仕掛けを創る策を観光施設や自治体の方々と練っているところです。
自治体出向で学ばせていただいた、地域を見る視点や、考え方を活かし、少しでもいい地域、いい日本にするために会社を活用していきたいと思っています。

Q5.地域おこし企業人への参加を考えている方にアドバイスをください。

正直、行政の仕組みの中で2〜3年というのは短いかもしれません。でも、お尻が決まっているからこそ出来ることがあり、その中で少しでもお役にたつためには、“この地域がどうなるとHAPPYなのか”を軸に組織内外の方と意見を交わし、楽しんで新しい風を吹かせてください。外の人だから言えること、できることが沢山あります。
地域に入ると、ユニークな仕事をやっている方々との繋がりが増え、仕事を自ら創り出す人たちと多く出会い、自分の価値を見直す機会にもなります。様々な人たちとつながって、活動の幅を広げてほしいと思います。自分の持っているスキルを提供する以上に、地域からいただくものは大きく、その価値は計り知れません。

PROFILE  / 松下 綾(まつしたあや)さん

松下綾さん

活動期間

平成25年4月〜平成27年3月

出身地

香川県

地域おこし企業人になってよかったこと

  • 国や自治体の政策に関心を持つようになり、視野が広がった。
  • 地域の課題が今まで以上に自分事に感じるようになった。
  • 新しい、素敵な仲間ができた。
  • 地方の魅力や底力を新ためて実感できた。